みんなの易経占い!易者のブログ、はじまります!

ブログ開設にあたって

 ごあいさつ

今回、「易経占い」に関するブログを執筆してみたいと思います。
私は、仕事の傍ら、易経の研究を30年以上続けてきた者です。
食品関連で営業開拓や商品開発に長年携わってきていますが、大学生の時にふとしたきっかけで知った易経について、折を見ては研究を続けてきました。
頼まれると、いろいろな方の相談に乗ってきました。
今年で最初に自分で筮竹50本を用意して易経で占いを行ってから、30年という歳月が経過しています。
最初は余興に過ぎませんでした。
しかし、その思想や考え方を知っていくにつれ、いつしか易経は私の人生の節々において貴重な示唆を与えてくれるようになりました。
易経は、四書五経のなかでも最古のものに属する中華世界の古典作品です。
しかし、これがもともと「占い」のテキストであることは、あまり知られておりません。
占いの書物であると同時に、この書は道教・儒教の根本経典の一つとされてきました。

なぜそうなのか?
人間は、生きていくうえで多くの分岐点があるものです。
占う、という行為は、そうした分岐点において自分がどう動くかを判断するために行います。
しかし、どう行動するか?という判断は、いったいなにを基準とすればいいのでしょう?
それは状況により、人間関係により、自分の能力により違ってくるわけですが、シチュエーションは違えど、根本的な原則というのはあるのではないだろうか?
そう考えた時に、この易経テキストができてきたのではないか、と私は考えています。
つまり、人の行動における「道」であり、世界の原理としての「理(reason)」を追求すると、易経のような形になっていくのかもしれません。
ここから易経においては占いということの意味合いが、単なる吉凶の判断ではなく、どのようにすれば「道」に沿った形でうまくいくのか?を考えるものとなっています。
これは、国、民族、文化を超えて通用する内容です。

今回、私自身の30年におよぶ研究成果の発表として、現代の感覚で易経を生かせるようなものを書いてみたいと思い、このブログを書くことにしました。

執筆にあたっての方針

易経は、占いのテキストであるが、人生の指針を探るための書物でもある。


私は今回のブログでは、教養のうんちくではなく、実際に占いに利用できる内容をご紹介したいと考えています。
易経とは、元々が「占い」に関する書物です。
「占い」とは、今後の見通しを知ることです。
科学的には、根拠を出すことは難しいかもしれません。
しかし、不思議な話ですが、実際になにかを正統なやり方で「占う」場合、非常に高い確率で現在問題としていることにふさわしい答えが出るのが易経の占いです。
もちろん、科学で証明せよ、といわれてもあまりにも主観的なことであるため、それは無理です。
でも、私はそうした占いという不思議な整合性は、「ある」と長年の経験において考えています。
なので、私は「占いの書」として易経を扱うことを基本方針としてこのブログを執筆していきます。
教養的な内容にだけご関心がある方は、占いとしては関わらなくても結構です。
私は普段はこうした占いとは無関係の仕事をしてきており、科学的になにごとも進めております。
なので、科学的な証明ができないものを拒否する方の気持ちもよくわかります。
されど、私の主観的な経験上、占いというものは存在する、と私は考えており、しかもかなり真面目にそのことについては確信もしています。
よって、占いに関するブログではありますが、重要な人生の岐路において使える内容にしたいと思っております。

ブログの内容について

◇自分流の易経解説

このブログは、まずは実際に読者の方がご自分で占いが行えるようにするために、易経の内容64卦(Hexagrams)すべてについて、私流の大意訳と解説ページをつけます。
易経は、古い漢文で書かれています。

現代の中国人、台湾人でも意味不明の漢語で書かれています。
ところが、日本人である私は、日本の学校教育で「古文(classic literature)」という教科を経験しています。
日本の教科としての「古文(classic literature)」には、古代日本語と、古代漢語が含まれています。
なので「古文(classic literature)」を学んだことがある日本人の場合、中国の古典作品もある程度読めるのです。
加えて私は台湾人女性と結婚しているので、現代中国語の読み書き会話ができます。
そのため、むしろ日本人である私の方が、易経のような中国古典が理解できるという面があるのです。
このような日本人である特性を生かして、私は易経を自分の経験をふまえ、一つ一つ現代人の感覚でわかるように解釈していこうと思います。

解説の中心としては、易経のオリジナル部分である「卦辞(Explanation of the Hexagrams)」「爻辞(Explanation of the Lines)」に対する大意訳と解釈を自分流で書きます。
儒教が施した易経の注釈である「彖伝(Tuàn chuán)」「象伝(Xiàng chuán)」については、解説に反映させる形をとることにします。
こうすることで、私は読者の皆さんが本来の易経のスタイルを体感できるように配慮します。

◇占い方

易経は、占う方法というのは何通りかあります。
一番、ポピュラーなものは、筮竹(ぜいちく)という竹ひご50本を使うやり方です。
易経というと、どうしてもこの筮竹を思い浮かべてしまいます。
ですが、筮竹を使うやり方は大掛かりになり、時間と集中力を要します。
また竹ひごなどどこでも売っているものでもありません。
「みんなの易経占い」をタイトルとする以上、どなたでも手軽に易経を用いて占いができなければならないと思います。
そこで、私はここでは「擲銭法(Zhì qián fǎ)」という、硬貨三枚を6回放るやり方を採用します。
これは、簡単な方法ですが、漢代にもその方法が確認できる伝統ある占い方です。
しかし、行うにあたっては私の経験上のやり方がありますので、これは詳しくご紹介していきます。
(なお、筮竹を使う正統な占い方も、追ってご紹介はしていくつもりです。)

◇実例

私は頼まれれば易経占いをやっておりますので、多くの実際のケースを目にしてきました。
これは、公開して問題ないものについてだけ、折を見てご紹介していきたいと思います。

◇その他

易経というのは、中国古典ではありますが、実は量子力学やコンピュータサイエンスなど現代の科学技術の中には易経がモデルとなって生まれてきているものもあるのです。
また西洋の心理学の分野にも大きな影響を与えてきました。
こうしたことについては、意外と知られておりませんので、折を見てご紹介していきたいと思います。

◇壮大な目標

壮大な目的として、易経が目指す、「人間の道」、すなわち「中庸」にいたるという問題を、みなさんご自身が易経を使い、探っていけるようにできたらと考えております。


基本ページ

このサイトの上部ヘッダーには、「64卦(Hexagrams)対照表」と「占い方」ページ等へのリンクがあります。
「64卦(Hexagrams)照合表」は、それぞれの表象「卦(Hexagram)」の大意訳・解説ページにリンクを貼ってあります。なので、占って出たものをつど照らし合わせて占うことが可能です。

◇基本編1>易経64卦照合ページ

易経64卦照合ページは、上卦と下卦から占って出た卦を照合できる、いわば「索引」です。
易経64卦(Hexagrams)照合ページは、上卦(Upper trigram)と下卦(Lower trigram)から占って出た卦(Hexagram)を照合できる、いわば「索引」です。

易経で占う場合は、どうしてもこれが必要です。 自分で占う際に、これで照らし合わせます。 ページには、ここからもリンクを貼っておきます。

◇基本編2>占い方ガイド

このブログではどなたでも手軽に占いができるように、「硬貨三枚を使う占い方法」を採用します。
そのやり方につきましてはブログでもご紹介します。
が、基本解説も設置しておきます。
これも、ページには、ここからもリンクを貼っておきます。

◇基本編3>易経読解

64個ある易経の表象については、判断の原則があります。
一番の基本となるものをまとめて基本ページに入れておきます。 リンクはここから。


以上、それぞれページリンク貼っておきますし、「上部ヘッダー」から開けばいつでも見れるようにしておきます。 太極道人 太極庵古民家にてスタート!



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